作文ワールド


(いろいろな作文)
— その1—

はじめに

    
も く じ
 1 「ディアボロ」   小6 樹里さん 11 「歩きスマホ」 中2 咲歩さん
 2 「ソロ演奏」  小6 光亮くん 12 「やまねコンサート」 ① 小6 凜さん
② 小6 楓さん
 3 「かまめし」 小5 留菜さん
 4 「勝手丼」 小6 萌香さん 13 「増えるチョコレート」 中1 結衣さん
 5 「AWAZAWA先生」 小5 留菜さん 14 「おじいちゃんの時計」 小4 直樹くん
 6 「3人半周リレー」 小4 笑さん 15 「なぞの足あと」
「かずら橋」
小5 公介くん
 7 「平和祈念式典」 小6 虎太郎くん 16 「クロップサークル」 中2 日菜さん
 8 「マジカル・アイ」  小6 ひなのさん 17 「こわいかいだん」 中2 和泉さん
 9 「三送会」 中1 一輝くん 18 「『ねこ』の気持ち 小4 真帆さん
10 「母のいとこ会」 小5 陶子さん 19 「雨」 中3 沙耶さん

作文ワールドⅠ(原点) 作文ワールドⅡ(1人1人の作文) 
「Ⅲ社会科作文」−その1  −その2  −その3   Ⅳ(理科作文) 
 Ⅴ(スポーツ作文)  Ⅵ(七五の四行詩)  Ⅶ(図工作文) Ⅸ(家庭科作文)
Ⅹ(作文のこころ)

「東日本大震災」の作文・第1部  第2部・第3部

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はじめに

「作文ワールド」では、上記の「原点」、「1人1人の作文」のほか、
「社会科作文」「理科作文」「スポーツ作文」「図工作文」「七五の四行詩」の
5つのサイトを設けているが、
これらのジャンルに収まりきらない作文もある。
そこで、「その他の作文」という意味で、このサイトを設けることにした。



「ディアボロ」 (小6 吉田樹里)

「ディアボロ」って、いったい何だろう。

樹里さんは1年ほど前にこれについて書いたことがある。
舞台発表を前に、もう一度書こうという気になった。

二度目の作文 添削例・諸注意
 私たち6年3組は、5年生の時から総合の時間にディアボロをしています。私たちがこれをしようとしたきっかけは、クラスの子が中国の遊びについて調べたら、ディアボロという遊びのあることが分かったことです。おもしろそうなので、先生が東急ハンズに行って見つけてきてくれました。実際にやってみたら、とても楽しかったので、クラスのみんなが1つずつ持つことになりました。
 ディアボロは一種のコマです。ヨーヨーのコマを少し大きくした形をしていて、2本の棒の先に渡した80センチぐらいのひもの上で回します。回すときは片方の棒を上下にゆすってコマに回転を与えます。
 コマが回っている間にいろいろな技をします。一番かんたんな技はトスです。これは、コマを上に投げて、ひもで受けとる技です。私は、できるまで3日かかりました。とても難しかったけど、これができるようになると、いろいろな技ができるようになりました。私が得意な技はトランポリンです。これは、コマをはねさせる技です。トスを続けてする感じです。コツは、よく加速をしてから投げることです。投げ上げている間にひもをピンとのばすと、そこに落ちてきたコマがはね上がり、まるで生き物のようにコマが躍ります。とても楽しくなります。
 私たちは、練習してきた1年半の成果を、10月22日に生田緑地の舞台で発表します。今は『にじ』という曲で、クラス37人全員で練習しています。本番では躍りながら、きっと楽しい技を見せられるでしょう。

            (以上、約700字) 





← おもしろそうだということで、先生が……
















← コマをピョンピョンはねさせる……

◎ 得意技と、特に「コツ」の入っているのがいいね。






「ディアボロ」は”diabolo"。明治時代の末ごろ欧米から伝わったとも言われる。
「空中ごま」と呼ばれ、コマの形は鼓の胴に似ているとも形容される。(広辞苑より)

作文はよく書けている。書き直すまでもない。
舞台発表が楽しみだ。生田緑地は神奈川県の川崎市にある。

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「ソロ演奏」 (小6 青柳光亮)

光亮くんは「あんなこと、こんなこと」の「うれしいな」のところに
「去年の夏のコンサートでソロ演奏をした」
と書いてあった。
光亮くんは入門したばかりということもあって、
どう書こうかと迷っていた。
そこで、様子を聞きながら、次のような「筋書き作り」をした。

① 
 去年の8月24日、「平和記念コンサート」にブラスバンド部が参加し、その中で、僕はアルトサックスをソロで演奏した。

 ブラスバンド部のこと。人数や楽器の種類、練習の様子など。

 当日の演奏の様子。

 終わってからのこと。

これをもとに、光亮くんは次の作文を書いた。

はじめの作文 添削例・諸注意
 去年の8月24日、泉ホールで「平和記念コンサート」があり、ぼくたちの学校のブラスバンド部も参加しました。最初に「ロマネスク」を合奏した後、「名探偵コナン」を演奏しました。その曲のまん中あたりにソロで演奏する場面があり、ここでぼくはアルトサックスを吹きました。
 ぼくたちのブラスバンド部は、部員が72人います。管楽器はトランペット、トロンボーン、クラリネット、フルート、チューバ、アルトホルン、ユーフォニューム、打楽器は木琴、鉄筋、ドラム、ティンパニー、シンバル、鈴です。ふだんは月曜から金曜の朝7時50分から8時20分までパートごとに練習し、第4土曜日の午前中に合同練習をします。
 当日、ステージに上がって演奏が始まったとたん、とても緊張してきました。がたがた震えてきて、ほとんど吹けませんでした。ソロの時が近づいてきたので、立ってステージの前に行きました。みんなにいっせいに見られているような気がして、ドキドキしました。ソロの番になりました。どういう音階だったか忘れていましたが、手が勝手に動きました。気がついたら終わっていました。成功したなと思って、思わず笑いそうになりましたが、合奏が続いて、元の位置にもどると、曲が終わりました。大きな拍手が起こりました。
 帰りに、お父さんに「うまかったよ」と言われました。次のソロのときはもうだいじょうぶだと思いました。その日はお父さんの誕生日だったので、お母さんが「いい誕生日プレゼントになったわね」と言いました。

            (以上、約700字) 
← 市内の泉ホールで







◎ これで、バンドの規模や編成が分かって、ステージ上のシフト(布陣)までが想像できる。















← ……思わずニコッとしそうになったので、すぐに後ろを向きました。合奏が続く中を元の位置に……


作文を見て、生徒の才能や特技に驚くことがある。
光亮くんはそのような生徒の一人である。
それにしても、
お父さんは「幸せいっぱい」だっただろうなあ。


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「かまめし」 (小5 作田留菜)

留菜さんは八ヶ岳の麓のリゾート地・清里に住んでいる。

この作文は「わたしの好きな所」という題で書かれたものだった。
紹介の都合で「かまめし」としてある。

はじめの作文 添削例・諸注意
 わたしが清里で好きな所は、「かまめし まこと」というかまめし屋さんです。
 そこは、たとえば、まいたけかまめしをたのんだら、おかまとお米、まいたけや肉、野菜が別々に来ます。自分で火をつけ、具を入れます。最初に肉を入れて、その次に、まいたけや野菜を入れます。初めて「かまめし まこと」に行ったとき、わたしは入れ方がわからなくて大変でした。でも、その時はお母さんに教えてもらって作りました。そして、目の前でふっとうしたかどうかを見ていました。
 わたしは野菜は苦手だけれど、おいしく食べられました。ほかほかのごはんと、ほかほかの肉や野菜、まいたけは、ふつうに食べるよりとてもおいしかったです。お母さんたちはちがうかまめしを食べていて、ひと口もらったら、それもおいしかったです。
 かまめしはとてもおいしいので、また食べに行きたいです。



※ おかまには、といだお米が入っているのだね。





◎ 楽しいねぇ。




← ふつうに食べるよりずっとおいしかった……

実は、この話には伏線がある。
すてきなリゾート地に住んでいるので、
留菜さんにはこれに先立って
「リゾート地清里」について案内してもらった。

はじめの作文 添削例・諸注意
 私が住んでいる清里はリゾート地になっています。特に夏には人がたくさんやってきます。
 その理由の一つは、すずしいからだと思います。千葉県から引っ越してきたときの夏、私はとてもすずしく感じました。
 二つ目は、空気がおいしいからだと思います。清里は標高1300メートルなので、緑が多く、空気がとてもきれいです。
 三つ目は、動物がよく見られるからだと思います。清里にはシカ、テン、フクロウ、野ウサギなどがいます。私の祖母は清里に住んでいて、畑をシカに食べられてしまいました。
 四つ目は、鳥の鳴き声がよく聞かれるからだと思います。いつもいろいろな鳥が鳴いているので、自然の中にいるという感じがします。
 私は、こんないい所がある清里に住んでいるなんて、とても幸せだと思います。







← 標高1300メートルで、緑が多く、……



← 畑の作物をシカに……
  ※ 食べられたのは何だったのだろう。キャベツとかキュウリとか具体的に書くと、もっと様子が分かりやすくなるよ。

その中で好きな所はどこだろう、という質問に答えたのが、
かまめし屋だったという次第である。


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「勝手丼」(小6 安田萌香)

萌香さんは体操選手で、
長期の休みになると、全国各地の試合に出かける。

この作文は、初めは「和商市場」という題であったが、
「勝手丼」(かってどん)のほうがおもしろそうなので、
それに焦点を合わせて、書き直してもらった。

書き直した作文 添削例・諸注意
 7月24日から27日まで、体操の東日本ジュニアという試合で、北海道の釧路に行きました。その試合は毎年どこかで行われます。24日の試合まで、ほぼ毎日、会場の体育館とホテルの間を往復していましたが、22日と23日はお昼ご飯を買いに和商市場に行きました。
 私は魚の生ぐさいにおいが大きらいなので、少し吸っただけで気持ち悪くなってしまいます。和商市場には魚がたくさん置いてあるので、中に入ったとたん、とても気持ち悪くなりました。呼吸をするのが大変になったので、シャツの中に顔をうずめたり、息を止めたりしました。カニを売っている前を通ったとき、お店のお兄さんにカニのおすとめすの見分け方を教えてもらいました。おすはおなかの部分が三角になっていて、めすは扇の形をしているそうです。そのお店にはおすがたくさんありました。
 周りに置いてある魚を見ながらお弁当屋さんに行きました。そこにはいろんなおすしやおかずが置いてありました。どれもおいしそうでした。私はおいなりさんとまきずしが入っているお弁当にし、おかずは肉じゃがを選びました。一人で全部を食べることはできないので、友達と半分ずつ分けて食べることにしました。22日、23日はこんな感じで過ごしました。
 24日の試合が終わった後、また和商市場に行きました。私はまたお弁当を買うのかと思っていましたが、お店の前で食べるのでした。勝手丼といって、好きなものをのせてもらう、ちらしずしです。私はご飯の上にアマエビ、マグロ、サーモン、それに、釧路で有名な魚を2枚、おまけでのせてもらいました。のせてくれたお兄さんにたくさんおまけされたので、びっくりしました。全部2枚か3枚のせてもらったので、全部食べきれるか分かりませんでした。食べるとき、私はしょう油をたくさんかけてしまったので、下のご飯が茶色になってしまいました。でも、おすしはちょうどいいぐらいにしょう油がかかっていたので、とてもおいしかったです。
ご飯はあまり食べたくありませんでしたが、しょう油でびしょびしょになったご飯も、がんばって全部食べきりました。




















← 通路の両側においてある魚を……





○ 魚のにおいには、もうすっかり慣れたようだね。






← 釧路で有名だという魚をおまけで……

← ……びっくりしました。それぞれ2枚か3枚のせてもらったので……


← でも、魚にはちょうどいいぐらいにしょう油が……


スポーツをしていれば、こんないいこともあるんだな。

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「AWAZAWA先生」(小5 作田留菜)


クイズのような、楽しい話を紹介しよう。
留菜さんはこのページには2度目の登場である。

なお、この作文は縦書きであること、
また、黒板にも縦に書かれたであろうことを
あらかじめ、お断りしておく。

はじめの作文 添削例・諸注意
 わたしの担任の先生は、何かの病気で入院してしまいました。その先生が入院している間に、新しい先生が来ました。その先生は粟澤先生です。
 その名前を聞いても、ふつうの名字だと思っていました。でも、粟澤先生が黒板にローマ字で書いたのを見て、おどろきました。英語で書くと、「AWAZAWA」で、上から読んでも下から読んでも「あわざわ」となります。みんな「わぁ、おもしろい」と声を上げました。
 わたしのような、ふつうの名字だと、ぜんぜんちがうふうになってしまうので、ほんとうにおどろきました。わたしは「SAKUTA」なので、反対から読むと、「ATUKAS」で、「あつかす」となります。
 粟澤先生はとても明るく、おもしろい先生なので、またわたしのクラスにきてほしいです。

← その間、新しい先生が……




※ 「ローマ字」か「英語」か、どちらかにする。どちらでもよい。


留菜さんは時々こんなおもしろい話を書いてくるので、
留菜さんの作文の届くのが楽しみだ。

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「3人半周リレー」(小4 北川 笑)


いったい、こんなことを、だれが考え出したのだろう。

はじめの作文 添削例・諸注意
 学校の昼休みに、友達にさそわれて、リレーをしました。
 12人集まったので、1チーム3人で、4チームできました。男子3人のチーム2つ、女子3人のチーム1つ、女子2人男子1人のチーム1つに分かれました。私は女子2人男子1人のチームでした。
 ルールは、しらかば池の周りを1周の半分走り、次の人にタッチして交代です。池は1周100メートルぐらいです。1人10回走り終わったらゴールです。私のチームの走る順番は、男の子のまっちゃん、私、みーちゃんです、
 2、3回走っていると楽しいけれど、5回以上になると、だんだんつかれてきて、まっちゃんが見えると、「また走らなきゃいけないのー」と思いました。6周か7周したときにチャイムが鳴ったので、そこで終わりにしました。私たちのチームは2位くらいでした。
 これを1チーム2人ですると、1番目の人が走っている間に2番目の人が反対側に移動して、タッチすると、1番目の人は2番目の人が走っている間に反対側にもどらなければならないので、大変です。だから、3人で走るのは、とてもいい考えだと思います。
 こんなリレーは、つかれるけど、やっぱり楽しいです。











← ……みーちゃんです、私は、はじめは池の向こう側で待ちました。






← このリレーでは1チーム2人で走ると、

チーム編成やルールのことなどが手際よく書かれているので、
リレーの様子がありありと目に浮かぶ。

ところで、1チーム4人では、どうだろう、
おもしろさが薄れるだろうなあ。待ち時間が長くなって、
気持ちが間延びするだろうから。

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「平和祈念式典」 (小6 高橋虎太郎)


東京・国分寺市では、毎年8月6日に、広島市に
ピースメッセンジャーを派遣している。
これは、市内の小中学生から成る使節で、
その報告会が8月下旬に、市内の音楽ホールで開かれる。
ただ、「平和祈念式典」とはいっても、
平和への祈りや報告だけでは寂しいので、
市内の小中学校の吹奏楽部が応援に駆けつけて、
式典に花を添える。
虎太郎くんは、そんな吹奏楽部でトランペットを吹いている。

はじめの作文 添削例・諸注意
 8月26日に、いずみホールで平和祈念式典がありました。ぼくは、それに十小吹奏楽部として参加しました。
 10時45分に吹奏楽部全員でホールの前に集まりました。Bホールでチューニングをしてから、Aホールへ行ってリハーサルをしました。中学の合同バンドもリハーサルをしていました。控え室に戻って、母が作ってくれた弁当を食べました。食べ終わって、衣装の着替えと歯みがきをして、観客席に座りました。
 2時に平和記念式典が始まりました。まず、ピースメッセンジャーの報告がありました。小中学生12人が広島で見てきたこと、聞いたこと、感想などを発表します。スライドもあり、見ていると、原爆のひどさ、戦争の悲しみ、平和への思いが伝わってきます。その報告の次は、5編の詩の朗読です。全て戦争に関する詩です。読んだのは大人の女の人で、読み方が上手でした。中学生ぐらいの女子の創作ダンスもありました。これはつまらなかったです。そのあと、中学生の合唱がありました。声がきれいで、上手でした。そして、ぼくたちの出番が来ました。
 最初に、ぼくたち十小吹奏楽部だけで『ありがとう』と『シンクロボンベーヤ』を演奏しました。次に、中学の合同バンドが『歩いていこう』と『ワイルドアットハート』を演奏しました。ぼくたちは上手にできたと思ったけど、中学合同バンドはもっと上手でした。そのあと、ぼくたちと合同バンドの合奏で『君の瞳に恋してる』を演奏しました。これで終わるはずでしたが、アンコールの拍手があって、もう一度『君の瞳に恋してる』を演奏しました。今までで最高の出来で、たくさんの拍手をもらいました。合同バンドの人たちも満足そうでした。
 ぼくは十小吹奏楽部として参加するのは、これが最後でしたが、一昨年、昨年よりよい出来だったと言われて、満足しました。来年は見るほう聞くほうに回るので、とても楽しみです。



















◎ 自分たちのことだけでなく、式典のこともよく書けているね。


トランペットがホールに鳴り響いて、いい式典になったことだろう。

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「マジカル・アイ」(小6 馬路ひなの)


これは2年がかりの話である。

書き直した作文 添削例・諸注意
 私の家には『マジカル・アイ』という本があります。マジカル・アイというのは、ある絵をじっと見ていると、今までに見えていなかった絵が浮かんできたり、絵そのものが立体的に見えたりするものです。これによって、視力回復に役立つと言われています。この本にはそのような絵が何十枚か描かれていて、実際にトレーニングすることができます。この本は、お母さんの目が悪いので、買いました。
 私は、目は悪くないけれど、おもしろそうなので、挑戦してみました。しかし、全く見えません。お父さんもお母さんも妹も見えていて、みんなうれしそうに「あっ、こんな絵が見えた」と言っていたので、私は心の中で「私も絶対に見てやる」と思いました。でも、なかなかできなくて、妹に「こうするんだよ」とえらそうに言われて悔しくなりました。どんなに挑戦してもできなくて、私はとうとう泣きました。でも、結局できませんでした。

 その1年後、もう一度挑戦しました。去年は何度も挑戦したけれどできなかったので、あまり挑戦したくありませんでした。けれども、お父さんやお母さんに一度でいいからと言われ、挑戦しました。トレーニングの仕方は、まず絵の上にある2つの点をぼうっと見ます。しばらくすると、その点が4つに見えます。少したつと、4つの点のうち、中の2つの点が重なって、点が3つになります。そしたら、そのまま下にある絵を見ます。すると、絵が立体に見えたり、文字が浮かんで見えたりします。
 頭では、トレーニングの仕方が分かっていても、実際にはなかなかできません。その時も、途中で悔しくなってあきらめてしまいました。あきらめて、絵をぼうっと見ていたら、いっしゅん絵が立体的に見えたような気がしました。もしかしてこれなのかなと思い、もう一度見てみると、絵が立体的になってきました。喜びがこみ上がってきました。私は家族のところへ行って、興奮しながら「見えたよ、マジカル・アイ」と言いました。
 私は、もう一度挑戦してよかったと思いました。











← ……妹も見えると言って、みんな……







← あまり気が進みませんでした。けれども、……


← その点が横に4つに並んで見えます。


見えない時のじれったさも、見えた時の快感も、
どっちもよく分かるなあ。


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「三送会」(中1 山根一輝)

今回は「言葉のクイズ」をしてみよう。

会の途中で「大爆笑が起こりました」というのだが、
読んでいて、なかなか笑えない。
ただ、言葉を一つ直せば場面を想像することができる。
どの言葉をどう直せばいいのだろうか。

はじめの作文 添削例・諸注意
 3月4日に体育館で「三年生を送る会」(三送会)がありました。午前は一年生、午後は二年生が歌や踊りで送りました。6時限授業のうち、昼食をはさんだ各1時限で行いました。ぼくは実行委員ではなかったので、歌や踊りには出ませんでした。
 午前の一年生の部の間は、一年生と三年生が体育館に入り、入りきらない二年生は教室でテレビ放送を見ます。一年生の部の題は「20世紀少年」です。この劇は予言の書見ながら、三年生の記憶をたどるという内容です。修学旅行の場面ではお台場のガンダムが出てきました。そのガンダムは高さが20メートルの、ほぼ実物大のものが立っていたとと聞いて正直驚きました。ダンスでは男子と女子がAKB48の踊りを踊っていました。一生懸命踊っているのは分かりましたが、音楽と全員がちょっとずれているのに三年生が気づき、それが会場に広まって、皆から大爆笑が起こりました。最後は一年生全員で「Let's Search For Tomorrow」を歌いました。ぼくは見ていただけだったので、この歌は一生懸命歌いました。午前の部は、あっという間に終わりました。
 昼食の後、すぐに二年生の部が始まりました。二年生は「笑ってこらえて」という劇と、先生の悪口の「あたり前体操」でした。とてもおもしろかったそうですが、ぼくはポッカポカの窓際で昼食を食べた後だったので、とても眠くなって、20分ぐらい意識が飛んでいました。気づいた時には午後の部が終わっていました。
 この会には悪ふざけのところがあって、ちょっと残念だったので、来年はぽくも実行委員になって、ほんとうに楽しい会にしたいと思います。











← 東京のお台場




←※ この辺り


← ぼくはそれまで見ていただけだったので、


「音楽と全員が……」のところ、
「全員」を「踊り」にすれば、笑いを誘われるだろう。
もっと言葉を加えるなら、
「音楽と踊りが、全員ともちょっとずれて……」とすれば、
大爆笑になるだろう。

なお、踊り手たちがわざとずらしていたとすれば、
彼らは優れたタレントだと言わなければならない。

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10「母の『いとこ会』」(小5 馬路陶子)

世の中にはいろいろな会があるが、ここにも一つ、ユニークな会がある。

はじめの作文 添削例・諸注意
 私の母にはいとこが7人いて、年に1回みんなで集まって、「いとこ会」をしています。母のいとこは広島、大阪、岐阜、名古屋、鎌倉に住んでいて、それぞれ1人か2人の子供がいます。その人たちは私たち姉妹の「はとこ」になります。たいていは東京か、その近くに集まって、食事などをします。4年前に名古屋に集まった時は30人くらいいました。
 今年の2月、雪がたくさん降っている日に、東京の淡路町で、20人くらい集まって食事をしました。その中で、私は2番目に年下で、一番下の子は1歳でした。はとこたちはみんな大きいので、今まで仲間に入れず、話をしないことがよくありました。何か聞かれれば話すことはあったけれど、自分から話すことはありませんでした。
 その日の部屋は貸し切りで、6つのテーブルに4席ありました。私は、22歳、21歳、19歳の大学生と同じテーブルでした。私は最初、うまく話せるか不安だったけれど、一人のお姉さんが話しかけてくれて、だんだん話せるようになりました。
 その日のメニューは焼き肉でした。最初はおかずがたくさん出て、最後が焼き肉でした。みんなで好きな食べ物やきらいな食べ物の話をしながら、ゆっくり食べていきました。おかずがなくなって焼き肉になりました。今まで焼き肉はほとんど食べたことがなかったので、お兄さんたちに焼いてもらいました。
 ほかのテーブルは「親チーム」で、みんな久しぶりに会って、にぎやかでした。
 この日はふだんより話ができて、みんなと仲良くなれたし、焼き肉がとてもおいしかったので、いい会だったと思いました。








○ 山梨や埼玉、群馬では多くの町や村が陸の孤島になるはど大雪が降った頃のことだね。




← 6つのテーブルにそれぞれ4つのイスが付いていました。



← 最初はサラダなどのオードブルが出て、……





← ほかのテーブルでは、「いとこチーム」が2つ、テーブルをくっつけて、にぎやかでした。


それにしても、よく集まれるなあ。
幼い頃から、よほど仲良しだったのだろうなあ、
と、思っていたところ、

お母様から、次のメールがあった。

いとこ会の歴史は古く、かつては全員で北海道や沖縄旅行に出かけたり、

いとこだけでハワイへ行ったこともありました。

戦争未亡人だった祖母が、遺族年金から出してくれていたようです。

欠席が許されず、必ず家族全員が参加します。

いとこの配偶者もよくお付き合いしてくれるものだなあ・・・と感じます。

嬉しいことに、全員が「楽しかったね、次はどうする?」

と言って別れるので、この先もずっと続くと思います。

近頃は、はとこたちがLINEで連絡をとっていると聞いています。


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11「歩きスマホ」(中2 椎谷咲歩)

これは、’13年11月に書かれたものである。
今、このマナーはどう変わっただろうか。

はじめの作文 添削例・諸注意
 この頃、歩きスマホをしている人が多く見られます。人にぶつかるなど、かなり危険ですが、私も、歩きスマホで怖い思いをさせられたことがあります。
 平日の朝、いつもどおり駅に向かいました。途中には信号のない横断歩道がいくつかあります。ある交差点で、いきなり自転車が飛び出してきました。若い男の人がスマホをしながら乗っていました。私が左右を確認していなかったら、その自転車にぶつかっていたかもしれません。
 スマートフォンは、今人気の多機能携帯電話です。インターネットとの接続も容易にでき、とても便利ですが、悪いこともたくさんあります。その一つが歩きスマホです。歩きながらスマホをすると、周りが見えないため、よく人にぶつかります。私の場合は大けがになったかもしれません。とても怖かったので、許せない気持ちがまだ収まりません。
 このようなことをなくすためには、スマホをいじっている人が自分で注意しなければいけません。現在、マナー広告を新聞やラジオに出して、啓発が行われています。そのような啓発に促されるまでもなく、、一人一人が歩きスマホは危険であることに気付いてほしいものです。




← いつもどおり町なかの道を駅に向かって歩いていました。途中には……





← 悪いこともたくさん引き起こしています。
← 私の場合は、相手が自転車に乗っていたので、大けがに……



← 携帯電話会社などがマナー広告を……

歩きスマホの事故で、最も懸念されるのは、
幼児が蹴倒されることである。
コンクリートやタイルに後頭部を激しくぶつけると、
その子の一生にかかわるケガを負わせることになりかねない。

歩きスマホの現場に出くわしたら、
当の本人一人ひとりに注意するほかないか。

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12「やまねコンサート」(小6 今泉 凜 / 小6 今泉 楓)

名字と学年が同じだからといって、双子というわけではない。
2人は2つ違いの姉妹である。八ヶ岳の麓に住んでいる。

時を置いて同じ題で書いた、デュエットの作文を紹介しよう。

① 凜さん 添削例・諸注意
 11月13日に学校で「やまねコンサート」があった。このコンサートは、今まで音楽の時間に練習してきた合唱や合奏を父母や地域のひとにひろうする会だ。
 私たちは、まず全校生徒で「風のカーニバル」を合奏し、次に5,6年生合同で「歌よ、ありがとう」を合唱した。そして、学年発表では、6年生は「つばさをください」を合唱し、、「ラバースコンチェルト」を合奏した。
 この中で最も心に残ったのは、5,6年生合同の合唱「歌をありがとう」だ。この歌は歌詞がとてもすてきで、私の好きな曲だ。きれいな歌声をお客さんに届けられるように、昼休みを使って練習してきた。低音部と高音部で言い合いになったこともあったが、本番まで一生懸命に取り組んだ。
 いよいよ本番の日になった。指揮者の手が上げられる。私たち全員にさっと緊張が走る。私たちの歌声が体育館にひびく。みんなの声が重なって、きれいなハーモニーをつくっていく。感動して泣いている人がたくさんいた。私たちも、歌い終わったとき、感動してなみだが出そうになった。
 私はこのコンサートを通して、努力すれば必ず自分に返ってくることを知った。これからも何をする時にも精いっぱい努力をしていきたい。 


















← 客席では感動して……


凛さんは6年生の時のことを書いたのに対し、楓さんは5年生の時のことを書いている。

② 楓さん 添削例・諸注意
 私の通う清里小学校では、毎年11月に「やまねコンサート」があります。これは、全校児童が学年や2学年合同で、また、全員で合唱や合奏をする行事です。1年間音楽を学んできた成果を保護者の前で発表します。
 去年の「やまねコンサート」で、私たち5年生は「生命のいぶき」を合奏しました。この「生命のいぶき」では鉄琴、ピアニカ、大太鼓、リコーダーなど、たくさんの楽器を使います。いざ、練習をしてみると、楽器の種類が多いため、なかなか上手に合わせることができません。上手に合奏できないので、先生から楽器を減らそうという提案がありましたが、みんなが上手になるという条件で、提案はなしにしてもらいました。それ以来、みんなはお互いを意識し、声をかけ合って練習し、本番では上手に合奏ができました。
 難しい曲を合奏することで、クラスに「仲間」という意識が高まったと思います。、



← 1年間学んできた音楽の成果を……

← この曲では




← ……提案がありました。でも、みんなが……

どちらも、一生懸命に取り組んでいる様子がよく描かれている。
それぞれの会場から、会心のアンサンブルが聞こえてくる。

なお、凜さんは『十人タワー』で「スポーツ作文」
楓さんは『ソーラーパネル』で「社会科作文2」に、それぞれ登場している。

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13「増えるチョコレート」(中Ⅰ 鈴木結衣)

頭の中に図を描いて、
手順を確かめながら読んでいこう。

はじめの作文 添削例・諸注意
 私はインターネットで動画を見ていたら、「一つ増えるチョコレート」という題名の動画があり、私はそれに引きつけられました。
 この動画では、縦6マス、横4マスの長方形の板チョコから、1かけらチョコを増やすというもので、それを実際に行っているところが映っていました。まず、板チョコの右から1列目で下から3列目のマスの、右上の角と、左から1列目で下から3列目のマスの、左下の角を結んだ線で切り離します。その上の部分の、左から1列目を切り離し、その一番上の1マスを切り取ります。そして、上の部分の3列と左の1列を入れ替えます。すると、切断線がぴったり合って、元のような長方形ができ、チョコが1かけら増えていました。
 なぜ1かけら増えるのか、全く理解できなかったので、私は自分で実験することにしました。このとき、家に板チョコがなかったので、紙に板チョコのマス目を描いて調べました。私は動画で見たとおりに切っていきました。すると、ほんとうに1かけら増えました。私は驚いたのですが、よく見てみると、1つ増えた分、板チョコの上から4列目の縦の長さが短くなっていました。私は調べてみて、増えたわけが分かりました。これは、元のチョコレートと見た目はほとんど変えずに、上から1つ分減らしているのだと分かりました。




← ……増やすという、一種の手品で、




← 上の部分の右の3列と左の1列を……









※ 「私は調べてみて、」で改行して締めくくる。

疑問に思ったことを、実際に調べてみたというのが素晴らしい。

さて、読んだとおりのイメージであったかどうかを確かめてみよう。
(手順は、左から右へ)。


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14「おじいちゃんの時計」(小4 細谷直樹)


どこかから歌が聞こえてきそうだ。

はじめの作文 添削例・諸注意
 5月25日、日曜日、おじいちゃんのかたみで時計をもらいました。パッタン、パッタンと時間がわかる時計で、目覚ましもついています。大きさは、横はばが20センチぐらいで、たてが10センチぐらいの箱です。
 左がわに目覚ましの仕かけがあって、まん中から右に時計の数字があります。たとえば、今が午後4時32分だとすると、1・6・3・2の数字が出ています。1分たつと、一番右の数字が下りて3になります。10分たつと、十の位の3が4になり、1時間たつと、百の位の6が7になります。とてもおもしろいので、とても気に入っています。
 目覚ましも使っています。ジュニアバンドの朝練があるときは、6時に起きなければなりません。先に目を覚ますこともありますが、このごろはねぼうをしなくなりました。
 おじいちゃん、ありがとう。
← 形見






◎ 数字の説明がじょうずだね。

歌の代わりに、おしまいにすばらしいひとことが聞こえてきた。


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15.「なぞの足あと」(小5 谷川公介)

ミステリーを紹介しよう。

公介くんの使っている教科書には「物語を作ろう」という単元がある。
校庭の桜、かまきり、猫が仰向いて寝ているものなど
7種類の写真が載っていて、そのどれかについて物語を書こうというのだ。
公介くんはまず、次の写真を選んだ。

(光村図書 国語五 銀河 p.212)

はじめの作文 添削例・諸注意
 今日も雪が降っている。毎日のように降って積もっているのを見て、「早く止まないかな」と思う。ぼくは寒いのが苦手だから、家の中にいる。それを心配して、母が「だいじょうぶなの」と声をかけてくれる。ぼくは何も答えない。すると、母がノートをくれた。「これに何か書きなさい」と言う。ぼくは、今思っていることを書くことにした。
 「雪が降っていて寒い」と書いた。ノートをめくると、「私も寒い」と書いてあった。びっくりした。「ぼくが書いた字と全然ちがうじゃないか」。そこで、次のページにちがうことを書いてみた。「だれもさわっていない雪はきれいだ」。すると、その次のページに「ほんとうにそう思う」と書いてあった。
 窓から外を見ると、雪の上に何かの足あとがあった。さっきまでなかった、きれいな雪の上に足あとがある。何がどうやってつけたのかと思った。人の足あとではない。動物の足あとのようだ。でも、犬やねこの足あとでもなさそうだ。これはもうちょっと大きくて、丸い形をしている。そこで、ノートに「あれは何の足あとだろう」と書いた。ページをめくると、「この地球の人や動物の足あとではない」と書いてあった。
 次の朝、起きて見たら、足あとは消えていた。いったいどうやって消したのだろう。分からなかった。気がつくと、ノートも消えていた。







← ページをめくると、






← きれいな雪の上に、さっきまでなかった……

よくもこんな話を思いつくものだ。これが才能というものなのだろう。

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も一つを紹介しよう。次に選んだのはこの写真である。


(光村図書 国語五 銀河 p.212)


15−2 「かずら橋」(小5 谷川公介)

はじめの作文 添削例・諸注意
 晴れて、いい天気だった。母におつかいをたのまれた。歩いている途中、ポタッポタッと雨が降ってきた。かさを持っていなかったから、雨やどりをするために小さなトンネルの中でうろうろしていた。向こう側は雨が降っていなかった。不思議に思ったので、行ってみると、そこは山の中だった。
 そこはどこか分からなかった。歩いていると、看板が目に入った。徳島県の祖谷という所だった。何かを作っている音がした。行ってみると、「かずら橋」を作っていた。時は鎌倉時代の初めごろだった。源平の戦いに負けた平家の人たちが作っていた。この時代にはコンクリートがなく、鉄もあまりなかったので、橋はかずらと木と竹だけを使って作っていた。橋のずっと下のほうには谷川が流れていた。
 もしも敵がせめてきたら、かずらを切って橋を落とすのだそうだ。すごいと思った。




← 向こう側の出口では雨が……
← 歩いていると、道路標が目に……


← 源平の戦いに負けて、この山奥に逃れてきた平家の……

タイムトンネルを抜けると、そこは山奥の祖谷渓(いやだに)であった。
こんな書き出しにすれば、ノーベル賞級の小説になるかもしれない。

なお、「祖谷のかずら橋」については、「社会科作文1」で理沙ちゃんが
見聞記を書いている。こちらへ。

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16「クロップサークル」(中2 椎谷日菜)

フィクションではない、世にも不思議な話を紹介しよう。

はじめの作文 添削例・諸注意
 6月の中ごろの夜、母が不思議な本を見せてくれました。本を開くと、穀物の畑に様々な円の模様がありました。穀物畑の中の円だから「クロップサークル」(crop circle)と呼ばれています。母は宇宙人が描いたものだと言いましたが、私はあり得ないと思いました。けれども、気になったので、インターネットなどで調べてみました。

 クロップサークルは1980年に初めてイギリスに現れました。これは、収穫期を迎えた麦畑などに独特の図形が現れる現象で、1980年以降、全世界で1万件以上が記録されています。初期には単純な円形でしたが、次第に複雑化し、近年は目を奪われるような、高度に入り組んだ幾何学的な、また、芸術的なパターンのものが増えてきています。クロップサークルが出現する瞬間を見たという報告はこれまでに約70件ありますが、そのほとんどは単純な図形で、その時間幅は2〜3秒から5〜6秒に集中しています。その時には、地上を縫うように進む気球や、空から地面に延びるチューブ状のものを見たり、特殊な音を聞いたりしているケースもあります。また、局所的な強い力が強風のように畑に打ちつけて、驚くべき速さで作物を曲げていくという観察例もあります。けれども、近年の高度に複雑なクロップサークルが作られるプロセスを肉眼で見た人はいません。その出現は夜間のことが多く、秒単位でしか現れないからでしょう。

 クロップサークルの図形は、収穫期の麦などの根元に近い部分を約90度に曲げることによって描かれますが。曲げられた麦は起き上がって、その後も成長し、茎が他の麦より長くなっていることが観察されています。また、茎にある節が他の麦より太くなり、内部に電子レンジで温められたような空洞ができることも観察されています。そして、これを収穫した種子を発芽させると、他の麦より際立って発育がいいなどの事例も報告されています。

 私は最初、クロップサークルは人がしたものだと思いました。しかし、秒単位で現れ、不思議な光景もあるというのを知り、宇宙人が描いても不思議ではないなと思うようになりました。もっと詳しく調べてみようと思います。
















← ……報告は2009年現在、約70件……



← 強風のような強い力が局所的に畑に打ちつけて、


















← 何秒かの瞬間に現れ、


クロップサークルの画像は、
Googleで「クロップサークル」と入力すると、いろいろ見られる。

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17「こわいかいだん」(中2 安藤和泉)

どんなに「こわい」「かいだん」なのだろう。

添削例・諸注意
 2月の終わり頃、私は新宿で母とハンバーガー屋に寄った。店には2階もあり、私たちは2階の階段近くの席に座った。
 のんびりとチーズバーガーを食べていたら、階段を登ってきた男性が最後の段を踏もうとして、急につまずいて、食べ物を落としそうになった。その数分後に、もう一人の男性が登ってきて、同じ所でつまずいて、同じように食べ物を落としそうになった。その時までは2人だけであったため、ただの偶然だと思った。ところが、その後、一人の女性と女の子が同じ段でつまずいた。この時点で、私は母とこの階段には何かしら問題があるのではないかと話した。
 その階段は、段の高さ、すべり止め、段の幅などが原因で登りにくくなっているのではないかと思った。私がいたときには、若い人しかいなかったが、もしお年寄りがこの階段を登ると、とても危ない。事故になる前に、この店はすぐに階段を直すべきだと思った。母と私は帰りに、30分間に2人の男性と一組の親子が一番上の段でつまずいたことを店員に話しておいた。





← トレ−のハンバーガーや飲み物を落としそうに……

この階段は、ゆうれいが出てくる怪談より怖いことだろう。
今まで店の人に話した人がいなかったとすれば、不思議でもある。

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18.「 『ねこ』の気持ち」(小4 宮田真帆)

こういう作文もある、という一例を紹介しよう。

添削例・諸注意
 6月24日、日曜日、私はお母さんと妹といっしょにUFOキャッチャーに行きました。私がねこの人形をいっぱいおねがいしたら、お母さんは「1回だけよ」と言ってくれました。
 ここで、ねこの気持ちになって書きます。

 女の子のお母さんが、ぼくたちのキャッチャーのお金を入れてくれた。ぼくたちの仲間の中で、だれがつかまるのかなあ、と話し始めた。ぼくだといやだなあ。アームが動いた。ぼくの上で止まった。アームが下りてきて、ぼくをつかまえようとした。そして、つかまって、上に持ち上げられた。少しゆれたが、落ちないであなの中に入って、外に出た。すると、かわいい女の子がぼくを大事そうにだっこしてくれた。かわいがってくれそうで、ほっとした。
 今は、まほちゃんという女の子のタンスの上でねっころがっている。となりにはスヌーピーとダッフィーがいるので、とてもゆかいにすごせそうだ。

真帆ちゃんは「作文のこころ」で、いっぱい書いている。
その中に「冬休みランキング5」というような、ユニークな作文もある。
この「『ねこ』の気持ち」も、
そのようなユニークな発想から生まれたものである。

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19「雨」(中3 近藤 沙耶)

こんな見方、感じ方もある。

添削例・諸注意
 私はなぜみんな雨が「悪い天気だ」というのが分からない。私は雨が好きだからだ。
 雨の日の風景が好きだ。いつも見ている風景が一気に変わって見える。灰色ががった暗い雰囲気が幻想的に見える。足もとを見てみると、水たまりにできる波紋がとてもきれいだ。
 雨の日の音も好きだ。傘にポツポツと当たる音はBGMになって、歩いていて楽しくなる。雨の日に室内にいるのが好きで、外で聞こえる雨の音がとても心地よい。休日に何もしないでごろごろしているときも、その音を聞いていると、なぜか充実した気分になる。
 みんなは雪は好きなのに、なぜ雨は嫌いなのか理解できない。いつか天気予報で、「今日は雨でいい天気でしたね!」と聞く日を待ち望んでいる。

おしまいがいいねえ。

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ユニークで、おもしろい話はまだまだ続く。
↓ ↓ ↓



「エトセトラ」 —その2—

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