4.耀くん


作文ワールド
  も く じ

① 「大出血」
② 「ねんざ」
③ 「沖縄の海」
④ 「早食い競争」

⑤ 「千葉の海」
⑥ 「ふれあい下水道館」
⑦ 「雲しりとり」
⑧ 「校内七不思議探検隊」
⑨ 「大繩大会」
⑩ 「ぼや」
⑪ 「SMAPのコンサート」
⑫ 「スーパームーン」

⑬ 「水鉄砲合戦」

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Ⅳ(理科作文) Ⅴ(スポーツ作文) Ⅵ(七五の四行詩) Ⅶ(図工作文)
Ⅸ(家庭科作文) Ⅷ(エトセトラ)  Ⅹ(作文のこころ)

「東日本大震災」の作文・第1部  第2部・第3部

作文打出の小づち
総もくじ
作文編  国語編  小論文編  閑 話

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4.耀くん

 耀くんは小学5年生。耀世(ようせい)という。
元気な、やんちゃ坊主で、よくケガをする。

それでいて、作文はよく書く。
宿題として書いてくることは、めったにないが、
教室に着くと、せっせと書き始める。
「わき目もふらず」というのが、よく当てはまる。
他の生徒がおもしろそうな話をしていても、
あまり乗って行かない。
40分ぐらいで1枚半から2枚を書き上げる。
添削を受けて、
残りの30分で書き直して仕上げる。

「もくじ」の①〜④は4年生、⑤〜⑪は5年生、
⑫以下は6年生の時の作文である。



「大出血」


はじめの作文
添削例
 ぼくが3年生のとき、公園で友だちとどんぐりで遊んだあと、おにごっこをしました。おにを追いかけたり追いかけられたりして、走りまわってつかれたので、また、どんぐりを投げて遊びました。どんぐりを投げているうちに、どんぐりが足りなくなったので、石を投げ始めました。ぼくの頭に石があたりました。最初はくらっとしただけで、いたみはなかったけど、頭から何かあたたかいものがたれてきて、ふくが赤くなりました。血がどんどんたれてきて、ふくにいっぱいしみこんできました。友だちがびっくりして、「だいじょうぶ?」と声をかけてきました。流れてくる血をハンカチでおさえても、血は止まりませんでした。
 遊んでいた公園は学校のとなりだったので、保健室の先生に見てもらうことにしました。保健室に入ると、先生はびっくりして、ベッドにねかしてくれました。タオルで血を止めていると、副校長先生が来て、保健の先生がわけを話すと、救急車をよぶことになりました。しばらくして救急車がとう着しました。病院の人が「手はしびれていますか」と質問して、3つぐらい答えると、救急車のベッドに移されました。その時、お母さんもとう着して、ぼくのたんにんの先生が救急車に乗って、お母さんは自分の車であとをついてきました。ピーポー、ピーポーと鳴らして、5分くらいで病院に着きました。病院の先生に頭のきずを見せると、「だいじょうぶです」と言って、すぐに帰されました。
 もう石投げなんかしないようにします。
← どんぐりでぶつけっこをして遊んだあと、
← ……つかれたので、一休みして、またどんぐりを……
← ……足りなくなったので、2人とも石を……
 

 
状況が非常に分かりやすい。これをすらすら、せっせと書くのだ。
書き直すまでもない。


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「ねんざ」


耀くんが道場に入門して間もなくのことだった。

はじめの作文 添削例
 10月30日、友達と自転車で図書館へ行った後、公園へ行くことにしました。公園ではおにごっこやかくれんぼをして、2時間ほど遊んで、つかれたので、帰ることにしました。みんなと自転車で帰っているとき、ぼくはペダルをふみはずして、自転車といっしょにたおれました。その時はいたくなかったので、ぼくはそのまま自転車に乗って家に帰りました。
 家のソファーにすわってテレビを見ていると、だんだん足がいたくなってきて、立つことができなくなりました。しばらくすると、お母さんが帰ってきたので、そのことを話すと、すぐにしっぷをはって、病院に行きました。
 待合室で5分ほど待つと、名前をよばれて、しんさつ室に入りました。先生は足のしっぷをとって、ぼくの足を見て「あやしいな」と言いました。レントゲンをとることになりました。とり終わって5分ぐらいして名前をよばれ、しんさつ室に入りました。先生は、足はおれてはいなくて、重いねんざだと言いました。でも、ゆかに足をつくといたいので、松葉づえをつくことになりました。最初は歩くのがむずかしかったけど、だんだんなれて、ふつうに歩けるようになりました。
 学校に行くのは大変なので、次の日からお母さんの自転車で送ってもらいました。帰りは一人で松葉づえをついて帰りました。いつもは10分ぐらいで歩ける道が20分ぐらいかかりました。
 10日ぐらいたって足のはれがひいてきたので、ギブスがとれて、つえなしで歩いてもいいことになりました。最初はゆっくり歩くのも大変でしたが、練習しているうちにふつうに歩けるようになりました。
 毎日が不便で、歩くときにいらいらすることもあって、「ねんざなんかするもんじゃない」と思いました。お母さんにもやっかいをかけたので、これからはこんなバカなことにならないよう気をつけます。
 


















← 足の骨はおれては……


← だんだんなれて、何とか進むように……


道場へはお母さんが車で送り迎えしていたが、乗り降りが大変そうだった。
おしまいの一文には実感がこもっている。

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 「沖縄の海」


耀くんの行動にははらはらさせられる。

はじめの作文 添削例
 今年の夏休みに家族で沖縄に行きました。空港に着いた後、レンタカーをかりてホテルに行きました。
 ホテルのまどからは青緑の海が見えました。荷物を置いて、お父さんと海へ行って、じゅんび体そうをして、海に入りました。波があまりなくて、千葉の海とはぜんぜんちがいました。千葉の海は真っ青で、波があります。波がないので、うきわにねそべってぷかぷかうきながらぼうっとしていました。しばらくして顔を上げてみると、砂浜がずっと遠くになっていました。砂浜までもどるのがすごく大変でした。着いた時はくたくたになっていました。お父さんは砂浜でぐうぐうねむっていました。
 海から上がってからは、ぼくは砂浜で貝がらやサンゴを拾っていました。沖縄の浜辺は貝がらよりサンゴが多かったです。ぼくは、ふだんの夏は千葉にいっていて、そこには貝がらがいっぱいあるのに、沖縄ではサンゴが多かったので、びっくりしました。
 気がつくと、暗くなっていたので、お父さんを起こしてホテルへ帰りました。










※ 「離岸流」に流されたのかもしれない。危ういところだった。

離岸流 … A,B2つの波が寄せると、引き潮はその間を流れる。
速い潮では秒速2メートルあるというから、
オリンピック選手がクロールで100メートルを泳ぐ速さである。
だから、その流れに逆らうと、沖に流されるばかりである。
耀くんの場合、引き潮があまり速くなかったのだろう。

なお、離岸流に乗せられた場合は、左右(A,B)どちらかに逃れるとよい、
そうすれば、寄せる波に乗って、楽に岸に着けるということだ。

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 「早食い競争」


親の知らない所で、子どもたちはいろいろな遊びをしている。

はじめの作文 添削例
 3月11日、月曜日、「第3回ブタメン早食い競争」をしました。
 いったん家に帰ってから、校門の前のだがし屋にメンバーの7人が集合して、ブタメンを2個ずつ買いました。大村家でお湯をかけてもらって食べました。ストップウォッチを準備して、3・2・1でスタートしました。みんな熱いめんをふうふう言いながらすすりました。一番おそかった人がみんなにプリンチョコをおごるというルールだったので、みんな必死で食べていました。1ぱい目を食べ終わるころ、みんなあせがだらだらこぼれていました。
 一番最初に食べ終わったのは谷川君で、2分24秒でした。次に食べ終わったのはぼくで、2分46秒でした。残る3人はあせっていました。3番目に食べ終わったのは里山君で、4分35秒でした。1位と2分以上差がついていました。4番目は大村君で、4分43秒、5番目は崎山君で、4分57秒でした。あとは原田君と中山君の争いです。2人とも2はい目の半分まで食べていました。すると、原田君が一気に飲みほして、タイムは6分42秒で、そのすぐあと中山君が食べ終わり、6分48秒でした。
 そのあと、だがし屋で中山君がプリンチョコを1個ずつみんなにおごって解散しました。ぼくは2位だったので、とてもいい気持ちでした。次の第4回では1位を取るつもりです。










← みんなの顔からあせが……


やんちゃ坊主たちは、
卓球をすれば、ビリが1位にアイスをおごるなどして、
屈託なく遊んでいる。

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 「千葉の海」

沖縄の海は4年生の時で、これは5年生になってからである。

はじめの作文 添削例
 8月17日、ぼくはお母さんと2人で、千葉の海に泳ぎに行きました。千葉の海は沖縄の海と違って、色が真っ青です。
 その日は波がとても高かったので、サーフィンをすることができました。ぼくがサーフィンをするのは2回目ですが、だんだんコツがつかめてきて、波に上手に乗ることができました。2時間ほどして疲れたので、こんどは浮き輪でぷかぷか浮いていることにしました。浮きながらぼうっとしていると、ねむってしまいました。そのうちに大きな波が来たらしく、浮き輪がひっくり返って、ぼくの体が3回転ぐらいして、びっくりして目がさめました。
 お母さんは砂浜でねむっていたので、起こして海の家に行きました。お母さんは千円しか持っていなかったので、ラーメンとポテトしか買えませんでした。2人でジャンケンをして、ぼくが勝ったので、ぼくがラーメンを食べました。それから砂浜をほりました。1メートルぐらいほったら、波がみちてきて、暖かい海水がいっぱい入ってきました。温泉みたいで、とてもいい気持ちでした。
 家に帰ってふろに入ったら、日焼けしたうでが痛かったです。
← 千葉の外房(太平洋側)の海へ
















← 1メートルぐらいの広さまでほったら、ちょうど波がみちてきて、

← ……うでにお湯がしみて、ひりひりと……

こんどもはらはらさせられた。
波に巻き込まれたとき、引き潮に引き込まれなかったのは
浮き輪があったからなのかな。

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 「ふれあい下水道館」

これは東京の小平市にある。

はじめの作文 添削例
 4月28日、ぼくはお母さんと近所の「ふれあい下水道館」に行きました。ここでは下水道のことをいろいろ知ることができるほか、下水道の実物を見ることもできます。
 最初に地下1階に行きました。そこで「モンタの冒険」というビデオを見ました。これは、モンタというサルが下水道の中を冒険する話です。下水道の中には汚水管と雨水管、ポンプがあり、汚水管や雨水管の中を通る汚いものはアメーバやゾウリムシ、クマムシなどのび生物食べてきれいにします。そのあと、水を消毒して、きれいな水にもどします。電車などを洗う水になるそうです。
 次に、地下2階に行きました。そこには、江戸の下水道と明治の下水道、現代の下水道のえいぞうが流れていました。ぼくがびっくりしたのは、江戸のトイレは下水道に流さないで、取りに来る人がいて、それを畑のひりょうにしていたということです。地下3階には「まいまいず井戸」のもけいがありました。これは、かたつむりをさかさまにしたような井戸で、昔はこんな井戸もあったんだなと思いました。
 最後に、地下5階に行きました。ここには防しゅうとびらがあり、少しきんちょうしました。とびらを開けて中に入ると、少しくさくて、ハンカチで鼻と口をおさえてながら、おくに進みました。もうひとつのとびらを開けると、直径10メートルぐらいの下水道管があり、真ん中に橋がわたしてありました。橋の上に立つと、とてもくさかったのですが、下水道管はとても大きくて、ずっと先までのびていて、先のほうは暗くて見えなくなっていました。
 「ふれあい下水道館」に行って、江戸時代にも下水道があったことや、道路の下に大きな下水道管があることも知って、とても勉強になりました。今度は、大きな下水道管の中を先のほうまで探検したいと思いました。 











※ この水は、昔の上水という川にも流しているんだよね。





※ かたつむりは「まいまいず」とも呼ばれる。井戸までの道がぐるぐる回りながら下がっているのが、かたつむりの線とにているから、そう呼ばれたんだね。
※ 防臭扉









※ この大きな下水道管は府中街道の地下25メートルの所にあるそうだね。

おしまいの一文は、はじめは「くさいので、もう行きたくない」と
なっていたのだが、
周りの生徒に「おれなら、行ってみたいなあ」と言われて、
その気になったようだ。

なお、大きな下水道管の実際の大きさは、内径4.5メートルだそうだ。
しかし、中に入ってみると、大きさに圧倒されてか、直径10メートルには見える。

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 「雲しりとり」

「あんなこと、こんなこと」で書き出した材料が尽きて、
「書くことが見つからない」というときは、
「昨日のこと」か、「一字の課題」で書くことにしている。

耀くんは、「山、川、海、空」、「雪、月、花、日」を終えていて、
「雲、雨、風、光」のグループに入った。
課題の順序は変更できず、当たった課題は拒否できないことになっている。

耀くんはしばらく考えていて、次の話を書いた。

はじめの作文 添削例
 3月の初めごろ、サッカー大会の会場に3人ずつ車に乗って行きました。行くと中ひまだったので、雲しりとりをすることにしました。雲しりとりとは、窓から見えた雲の形でしりとりをするゲームです。ぼく、長谷川くん、半藤くんの順番で始めました。
 最初に、ぼくは、飛行機の形が見えたので、「飛行機」と言いました。長谷川くんは横に長い雲を指して、「きこりのおの」と言って、半藤くんは「ノコノコ」と言いました。ノコノコというのはマリオのキャラクターで、そういえば、にていました。その次に、ぼくは逆三角の雲を見て「コマ」と言って、長谷川くんは丸い雲を指して、「マリモ」と言いました。すると、半藤くんが「門」と言ってしまったので 雲しりとりが終わりました。
 2回目は、半藤くん、ぼく、長谷川くんの順番で始めました。半藤くんはかすれたような雲を見て、「羽」と言いました。ぼくは、ちょっと無理でしたが、「ねこ」と言って、長谷川くんは「コップ」と言いました。すると、半藤くんは同じ雲を指して「プリン」と言ってしまって、また半藤くんの負けになりました。
 半藤くんはしりとりに弱いことがわかりましたが、雲しりとりは意外に難しかったです。
← 3人ずつ車に乗せてもらって

← ……にしました。これは、窓から見えた……










← ……ので、一回目が終わりました。 

おもしろい遊びがあるものだ。
それにしても、やっぱり難しかろうなあ。

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⑧ 「校内七不思議探検隊」

やんちゃ坊主たちの好奇心は尽きない。

はじめの作文 添削例
 2月2日、ぼくは庄野くん、柳瀨くんと「校内七不思議探検隊」を結成しました。校内にある不思議なことを7つ見つけようという隊です。1週間で3つ見つかっています。
 1つ目は、2階のトイレの天井です。上ばきの足跡がくっきり付いています。初めは誰かが天井に投げつけたのかと思ったけど、くっきりとうつっているので、まるで誰かが手で押し付けたようです。でも、そこまで手が届くには高い台がいります。人がいくつも台を重ねたとは思われません。
 2つ目は、3階の西階段の天井です。そこにはたくさんの画びょうが突きささっています。20個はあると思います。とても高い天井だから、手で押し付けるにはやはり台がいくつもいります。
 3つ目は、給食室の外の壁です。給食室は校舎からはみ出ています。その壁には黒くて太い、くねくね曲がった線のもようがあります。近づいてよく見ると、幅が5センチぐらいのみぞでした。誰かが彫ったのかもしれないけど、そのみぞは屋根にも続いていて、ちょっと気味が悪いので、誰かが彫ったのか、または、地震か何かの時に割れたのか調べようと思います。
 見つかっているのはまだ3つだけど、あと4つを卒業までに見つけるつもりです。 

















← ……はみ出ていて、3階からも見えます。


続きが楽しみだ。

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 「大繩大会」

運動競技などの{動き」をとらえて表現するのは難しい。
耀くんはそれをどう描いただろうか。

はじめの作文 添削例
 2月13日に「大繩大会」がありました。この大会では、低学年の部、中学年の部、高学年の部に分かれます。2人が大繩を回して、その中を1人ずつくぐって跳んでいきます。回している人の後ろを回って8の字のように回ります。くぐって跳んでをくり返し、5分間にとんだ回数を競います。秋の大会では、高学年の部で5年2組が1位、僕たち5年3組が2位だったので、僕たちはとてもやる気を出していました。毎日、朝と中休みに練習して、最高記録は441回でした。
 当日はどのクラスも朝早くから来ていて、最後の練習をしていました。みんなしっかり次々と跳んでいて、あまり引っかかることもありませんでした。いったん教室にもどって出席を取ってから、また外に出て、笛が鳴るのを待ちました。その時、僕は心ぞうがドキドキしていて、みんなも緊張した顔をしていました。
 体育委員長の始めの言葉が終わって、ピーと笛が鳴りました。僕のクラスの先頭は僕です。ぼくが跳ぶと、みんないっせいに数え始めました。最初の1周はみんなスムーズに跳べていたけど、2周目からだんだん引っかかるようになってきました。5周目になると、ほとんどの人が引っかかり、みんなの集中力が切れそうになりました。でも、だんだん集中してきて、引っかからないようになりました。あと少しで最高記録というところで、ピーと笛が鳴ってしまいました。僕たちの記録は423回でした。
 給食の時間に、放送が始まりました。低学年の部から発表されていき、高学年の部になりました。3位が6年2組で、2位が僕たち5年3組、1位は5年2組でした。1位は461回で、38回も差をつけられていました。
 勝ったと思ったけど、また2組に負けたので、とてもくやしくて、給食を残してしまいました。





























← 放送で成績発表がありました。

← 1位の回数は461回で、僕たちは38回も差を……

「飯ものどを通らない」くらい悔やしかったのだろう。

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⑩ 「ぼや」

悪ガキたちは「完全犯罪」を企んだ。

添削例
 1月26日、月曜日、ぼくは窪田くんと菅野くんの家に行きました。最初はテレビゲームをしたり、お菓子を食べたりしていたけど、窪田くんが野球をしようと言ったので、他の友だちを3人呼んで、公園へ行って野球をしました。寒くなってきたので、菅野くんの家にもどりました。
 テレビゲームをしていると、けむたくなって、部屋の中がもやもやしてきました。何だろうと思ってリビングに行ってみると、シューという音がしていて、玉のようなものが床で燃えていました。菅野くんが「火を消せ」と言ったので、ぼくが勇気を出して、その玉をつかんで台所の流しに投げ、水をぶっかけました。火事にはなりませんでしたが、けむりがそこらじゅうに残っていました。菅野くんが「お母さんに怒られる」と言ったので、みんなでけむりを外に出すことにしました。窓を開けて換気をし、うちわや扇風機を使って、けむりを外に出しました。10分くらいでけむりは消えました。菅野くんに、なぜこうなったのか聞くと、窪田くんとふざけてライターで遊んでいたら、花火のボールに引火してしまったと言いました。
 ひとまずほっとしてゲームをしていると、菅野くんのお母さんが帰ってきました。お母さんが「何、これ」と、大きな声を出しました。流しに流しに花火のボールが残っていたからです。けむりも2階に残っていました。僕たち6人はみんなしかられました。
 完全に証拠隠滅をしたと思っていたのに、ばれてしまって、とてもくやしくて残念でした。

こういうことになると、「隠滅」などという、
難しい言葉も知っているのだ。

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 「SMAPのコンサート」

耀くんの生活は多彩である。

添削例
 9月の下旬、お母さんと2人で東京ドームへ、SMAPのコンサートに行きました。ぼくはコンサートに行くのは初めてです。
 会場に着くと、お母さんはグッズ売り場へ行きました。長い行列で、何百人もならんでいました。ぼくは待ちながらゲームをしていました。列の進むのが意外に早くて、30分ほどでグッズ売り場に着きました。ペンライト、タオル、うちわ、サングラス、Tシャツなどを売っていました。お母さんはそのうちのペンライトとタオルを買いました。ドーム内に入って、チケットの番号を見ると、前から2番目で、見やすいと思いました。
 コンサートが始まると、前の席にとても大きな人が来て、全然見えませんでした。SMAPのメンバーが登場すると、「キャー」という声がいっせいに聞こえて、5人が歌い始めました。天井から赤、青、緑のライトが5人に当たったり、ステージの前から天井に赤、青、緑のライトが当たったりして、とてもきれいでした。前の人が立つと見えないので、ぼくはいすの上に立ちました。ステージや天井からのライトが消えると、みんながペンライトをつけました。カラフルで、横に振ると、とてもきれいでした。SMAPは40曲ぐらい歌って汗だくで、はぁはぁ言っていました。
 大音量の音楽を聞けたので、とてもいい気持ちになりました。朝の10時に入ったのに、帰りは夜の10時でした。










※ ステージは、球場のセカンドベースのあたりにあったのかな。

SMAPはこんなコンサートを4日連続で行ったのだそうだ。

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 「スーパームーン」

こちらの「理科作文」へ



 「水鉄砲合戦」

準備中



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虎の水浴(東京・多摩動物公園)